2009年2月 7日 (土)

人員削減競争への疑問

TVや新聞を見れば、企業の人員削減のニュースが連日取り上げられています。景気がかつてないほど急激に悪くなり、企業業績が大きく落ち込んでいる今、やむを得ないことと納得しないといけないのでしょうか?確かにそういう企業もあるでしょう。存亡の危機に瀕している企業であれば、全員が職を失うよりは人を減らしてでも生き残りを図らなければいけないのは理解できます。でも、前期まで何年間も好決算を謳歌していた企業が競うように雇用に手をつけるのには、首を傾げます。この前までは、企業にとっては戦後最長の好景気でした。最高益を更新する企業がたくさんありました。ところが、そこで働く人々の賃金はほとんど上がっていません。労働者は業績がいいときには利益を還元してもらえず、景気の雲行きが怪しくなると真っ先にそのしわ寄せを受ける格好です。このことに対する疑問が、首を傾げる理由の第1です。第2は、企業が一番大事にしなければいけないのは何かという問題に行き当たります。労働者に還元されなかった利益はどこに行ったのか。役員の報酬・賞与も増えたと思いますが、大きいのは株主への配当ではないでしょうか。企業が株主を重視するようになり、利益を増やして配当を多く出したいがために従業員の賃金は抑えるという構図ではなかったかと思います。企業は社会の一員であり、いろいろな社会的責任があります。法律など社会のルールを守ること(コンプライアンス)。社会のためになる商品やサービスを提供すること。その商品の安全を確保すること(製造物責任)。環境に配慮すること。利益を上げて税金を納めること。株主に配当をすることも責任の1つです。そして雇用もそうです。配当することと、雇用を守ること。企業が果たすべき社会的責任としては、どちらがより重要で優先されるべきでしょうか。わたくしは間違いなく雇用だと思うのですが。企業が自分自身のために大事にすべきなのも、株価が上がれば売却益を手に去っていく株主ではなくて、苦しいときに共に頑張る従業員でしょう。もう1つの理由は、技術・人材が流出することへの危惧です。今、雇用対策の一環として、人手不足の福祉分野などへの就労促進が進められています。例えば自動車の生産ラインにいた人が介護の仕事に就いたとして、また車が売れるようになったとき、自動車メーカーはその人を呼び戻せるという保証はありません。攻めに転じようと思っても、車を思うように作れなくなるかもしれません。それに、簡単に復帰されては介護の現場が混乱してしまいます。話が国内で留まればまだいいのかもしれません。怖いのは、そういう技術をもった人材が中国など海外に流出してしまうことです。人を大事にしないと、企業も国も落ちぶれてしまうんじゃないかと憂慮しています。

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2009年1月31日 (土)

政権交代に現実味があるだけに

民主党は手が届くところにある政権欲しさに目がくらんでいるように見えます。政権を獲得した後のことまでは考えが及ばないようです。審議拒否や引き延ばし、議会の慣例を破ったり、議長斡旋を反故にしたりしてまで、あの手この手で政府・与党の足を引っ張っています。そうやって困らせて、総選挙に持ち込みたい一心です。その嫌がらせが効果的であればあるほど、立場が入れ替わったときにやり返されることを覚悟しておくべきです。自民党、公明党は民主党の行いから多くを学んでいると思いますよ。でも、攻守交替しても泥仕合を続けるようなことはやめてもらいたいです。政権交代に現実味があるだけに、建設的な議論を戦わせる国会に脱皮すべきだと思うのですが。

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2009年1月19日 (月)

小心者の3週間

慢性的な睡眠・運動不足、不摂生ばかりしているわたくしですが、これまでは大きな病気をせずに来ました。ところが、昨年秋の健診でポリープが見つかりました。まだ小さいし、定期的に経過を観察すればよいと言われましたが、そういうものが自分の体にもできるという当たり前の現実にショックを受けました。さらにクリスマス前に「しこり」があることに気付きました。ガンではないかと心配になって、病院に行きました。病院では血液を採って腫瘍マーカーを調べたり、レントゲンを撮ったりしました。年末年始の休みのせいもあり、検査結果が出るまで3週間待ちました。医学書やインターネットで調べると、わたくしが「しこり」を見つけた部位のガンには進行の早いタイプがあるとか。転移しやすく、予後はよくないようです。もう、悪い想像が次々に浮かんできます。「余命6カ月とか、3カ月とか言われたらどうしよう。」とても長い3週間でした。こうしている間にも病気が進行しているのではないかという焦りと不安で、胸が締め付けられるような思いがしました。これが最後の正月かもしれないとか、動けるうちにあれは処分しておかなきゃとか。まだガンだと決まったわけではないのに、もうこんな状態になるなんて。自分がこんなに肝っ玉が小さいとは知りませんでした。ガンで亡くなった母や義父は口には出さなかったけれど、どんなに大きな不安や恐れを抱いていたのでしょうか。検査結果はガンではないと出ました。でも、この「しこり」が何なのかははっきりしません。もやもやした感じは残っていますが、ひとまずはよかったです。不安だった3週間の気持ちを忘れずに、1日1日を大切にしたいと今は思っています。

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2009年1月12日 (月)

食の安全もほどほどに

一時期ほど大騒ぎされなくなった感もありますが、連日のように異物混入等による食品の自主回収のお知らせを目にします。製造工程で異物が混入した。基準値を上回る農薬などが検出された。原産地が違っていたなど、理由はさまざまです。そういうものが1件でも見つかると、同じ日に製造したものを全部回収して廃棄処分します。企業にしてみれば回収・廃棄の費用は痛いけれども、それをしないことでマスコミから叩かれたらその方が打撃が大きい。そう判断して、過剰なまでの反応をしているように思えます。気持ちはわかるのですが、しかし、いかにももったいない。異物混入などは、混入の発生規模が小さいケースでは「混入事例がありましたのでご注意下さい。そのような商品がありましたらメーカー着払いでお送り下さい」でいいんじゃないでしょうか。原産地違いは本来の価格で売ればいいはずです。農薬なども基準値を若干超えたくらいで、それだけで直ちに健康への影響が出ないのであれば、安ければ買う人もいるのではないでしょうか。意図的な偽装は、その企業に対する信用が失われますから話が違ってくるとは思いますが・・・。普段はインスタント食品やジャンクフードを食べて、添加物や着色料などを大して気にせずに口に入れている日本人が、世界中から食料をかき集めておいて、ちょっとしたことで大量の食べ物を捨てるなんてどうかしています。

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2009年1月 5日 (月)

嘘つきを相手にするときには、話し合いだけではダメ

口先だけで何を言っても、中国は聞き流すだけで効果が期待できません。日本側も具体的な行動を起こさなければ。少なくとも、鉱区設定だけに留めている海底ガス田の試掘には着手すべきです。東シナ海ガス田開発問題 継続協議対象のガス田を中国側が単独掘削 日本政府は抗議東シナ海のガス田開発問題で、継続協議の対象となっているガス田「樫(かし)」で、中国側が、新たに単独で掘削を行っていたことがわかり、日本政府は抗議したことを明らかにした。中曽根外相は「(中国はきのう、報道官が『当然の権利だ』と言っているが?)そういうコメントは、日本政府としては、受け入れることはできないわけです」と述べた。また河村官房長官は「遺憾の意を表明し、抗議をしたところでございます」と述べた。東シナ海のガス田をめぐっては、2008年6月、「翌檜(あすなろ)」付近での共同開発などで合意し、「樫」などいくつかのガス田については継続協議となったものの、このあと協議は一度も行われていない。中国外交部は4日、「開発は中国の権利を行使しただけ」との談話を発表したが、日本の外務省幹部は、5日朝、「一方的に開発というのは、いかがなものか。早く協議をやった方がいい」と、早期の日中協議再開を求めた。

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2009年1月 2日 (金)

オバマ次期大統領;過剰な期待は禁物

今年、世界で一番期待と注目を集めるのはやはり、アメリカ大統領に就任するオバマ氏でしょう。ただ、気になるのは彼に対する期待値が高すぎるのではないかということです。現大統領のブッシュ氏(何年か後には再評価されるとわたくしは予想していますけど)に対する失望や怒りの反動も一因とは思います。しかし、大統領が変わりさえすればすべて解決するとでも言わんばかりの風潮は短絡的で、暴走気味と感じています。強大な権力を持つアメリカ大統領が交代することで、広範な変化は確かにあり得ます。しかし、全くのフリーハンドで意思決定できるわけではありません。歴史的経緯や支持基盤の制約から逃れることはできません。閣僚指名も手堅いことですし、それほど「change」しようとしないかもしれません。今は「大統領は1人だ」という正論によって沈黙を守っているオバマ氏ですが、就任早々、様々な問題に対して意思を明確にすることを迫られるはずです。例えば、自動車のビッグスリー支援では、労働組合にどこまで厳しい条件を突きつけることができるのか。イスラエルによるパレスチナ空爆では、これまでの政権のイスラエル寄りの立場を修正することができるのか。意見が対立する問題ではすべての人を満足させるのはまず無理ですから、当初の期待はしぼんでいくことでしょう。以前にも書いたことがありますが、最近は選挙で圧勝した大統領や首相があっと言う間に支持率を落とし、政権運営に苦慮するケースがいくつも見受けられます。200点を期待していると100点でもガッカリしてしまうということなのでしょう。

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新年のごあいさつ

あけましておめでとうございます。昨年に続いて1日遅れになってしまいましたが、本年もよろしくお願い申し上げます。

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2008年12月30日 (火)

2008年のお気に入りアルバム

今年買ったCDは9枚。ですからベスト10なんかは無理。ベスト3ということで行ってみます。 1位 A Las Cinco En El Astoria/La Oreja De Van Goghボーカルが交代して初めてのアルバム。作曲陣は変わっていないので、今回もひたすら多彩かつ親しみやすい楽曲揃いです。そういう作品なら、他にもいくらでもありますが、彼らのは不思議と飽きがきません。よほどわたくしの感性に合うようです。日本ではレコード契約がないだけに、3年前の旅行先で出会えた幸運に感謝です。余談ですが、1曲目の「El Último Vals」は英語にすると「The Last Waltz」なのにノリのいいロック。エンディングだけワルツのリズムに変わります。もうひとつ。前のボーカル、Amaia Monteroのソロアルバムも出ました。本国スペインでは無事No.1を獲得しました。が、アマゾンでも今は在庫がなく、残念ながらまだ聴くことができていません。 2位 Evolver/John LegendJohn Legendはデビュー当時から知っていて、いいなと思っていました。でも、CDを買ったのは今回が初めてです。本作は「踊れるJohn Legend」という触れ込みですが、そういう味付けはされていてもやっぱりメロディと声がいいというのが感想です。「Everybody Knows」「Quickly」「Cross The Line」と続く辺りがハイライトではないかと。3位 Rockferry/Duffy新人のデビューアルバムですが、レトロムードたっぷり。感想は8/25の記事に譲ります。

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うちの冷蔵庫は土足厳禁

近所のスーパーでワインを買おうと売り場に行ったときのことです。店員と某ビールメーカーの営業担当らしい人がいて、ワインを並べ直すためなのか、棚から下ろして床に置いていました。この様子を見て、わたくしはとても嫌な気持ちになりました。なぜなら、わたくしは買ってきたボトルや缶をそのまま冷蔵庫に入れていたからです。土足で歩く床に置かれたものを、口に入れるものを保管する冷蔵庫にそのまま入れていたかもしれない。そういうことを突きつけられたわけです。それ以来、ボトルや缶は水洗いしてから入れるようにしています。地球環境にはやさしくありませんが、うちの冷蔵庫には土足で踏み入れてほしくないんです。

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2008年12月28日 (日)

ソマリア沖の海賊対策:民主党はなぜ慎重姿勢なのか?

国連安保理決議があれば、アフガニスタンに自衛隊を派遣してもいい。小沢代表はそう言いました。ソマリアに関しては、海賊制圧のためなら領海だけでなく、領土・領空においても武力行使を認める安保理決議が既に採択されています。それも全会一致でです。ところが、ソマリアへの自衛隊派遣のための立法を検討すると政府が表明するや、小沢代表は慎重姿勢を見せました。全然筋が通っていません。国際貢献も日本の国益も、何も考えていません。安全保障問題では民主党はバラバラなので、党内に波風を立てたくないのでしょう。政局しか頭にない、そういう姿勢が前回参議員選挙以来の国政を停滞させていることへの自覚が欠けています。民主党は、少なくとも小沢民主党は、一度でも政権を任せるに値するとは到底思えません。

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