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2020年3月30日 (月)

時代を画する新型コロナウイルス

3月29日の産経新聞朝刊の「あめりかノート 新型コロナが変える対中関係」というワシントン特派員の書いた記事があります。内容は「対中関係」にとどまらず、ワシントンの論壇ではコロナウイルスが3つの大きな変化をもたらすと予測されているというものです。

1つめは世界のグローバル化の大幅な後退。グローバル化が感染爆発を招いたことから、ブレーキが掛かるのだということです。一時的にはそうかもしれませんが、喉元過ぎれば、となるような気がします。

2つめは国家主権の役割拡大。国連もWHOも頼りにならず、EUは何もしなかった。救ってくれるのは自国政府だという現実が明らかになったからだそうです。そういう方向に進むか、あるいはやっぱり国際的な連携が重要だということになるのか、どちらもあり得ると思います。

そして3つめは国際的に中国忌避が広がるとしています。これは3つの中で一番可能性が低いのではないかと思います。

緻密な分析をしたわけではなく直感でしかありませんが、新型コロナウイルスは米中の力関係をさらに中国有利にすると私は予想します。

アメリカは好景気を背景に中国に貿易戦争を仕掛けていたのに、足元がおぼつかなくなってしまいました。景気悪化でトランプ大統領が再選されなかったら? 「中国は脅威ではない」と言い放ち、自分の妻と妹の見分けもつかなくなるほどボケかけているバイデン氏が大統領になったら目も当てられません。このところの原油価格の低迷で、アメリカの力の大きな源泉であるシェール革命も潰れかねません。アメリカの弱体化で中国がますます増長するおそれがあります。

日本国内に目を移すと、2つの変化が起きるのではないかと思います。1つは旺盛だったオフィス需要がしぼむこと。今回のことで多くの企業がテレワークを本格的に実施しています。これがうまくいけば、高い賃料を払って都心にオフィスを構える必要は薄れます。労働者の側からしても、多額のローンを組んで都心近くにマンションを買って、保育所難民のリスクを抱える以外の選択肢を考えられるようになるのではないでしょうか。

テレワークは、個人的には足腰が弱りそうだし、ついつい間食をして太るので嫌なのですが、台風や地震などの災害リスク対策にもなるのはいい点です。

もう1つの変化は就職氷河期の再来です。ついこの前まで圧倒的な売り手市場でしたが、もはや過去のことです。若者のなかには、自分たちは感染しても無症状や軽症で済むと高をくくる向きもあるようです。もちろん、家族や他人、特に高齢者にウイルスをうつす可能性もありますが、もっと直接的な自分たちの問題としても捉えるべきです。早期に収束させることに失敗すると、この先5年、10年と不況が続く可能性だってあります。一時期の遊びたい欲求のために犠牲にするものが大きすぎやしませんか?

2001年9月の同時多発テロ事件の前と後。全く違う世界になりました。新型コロナウイルスもその前と後とで時代を画することになるのは間違いありません。

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